凡人による凡人のためのリハビリブログ

気まぐれに本の感想とかリハビリのこととか書いてます。

理学療法の本①~筋力トレーニングと運動学習~

ビジネス書だけでなく理学療法の本もブログに書いていこうと思います。

 

畠中泰彦 著「理学療法のための筋力トレーニングと運動学習」です。

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【読む目的】

①高齢者が多い中で筋力トレーニングという言葉をよく使うが、本当に効果があるのか

②動作分析から問題点を見つける方法を知りたい

③運動学習について興味があったから

 

【感想】

①高齢者が多い中で筋力トレーニングという言葉をよく使うが、本当に効果があるのか

➡筋力の回復にはレーニン、力の発揮のしかたはスキルであり、エクササイズが必要。トレーニング効果を得るには様々な要素(負荷や頻度だけでなく栄養も)が必要。即時効果を得られやすいのはエクササイズであり、運動前後で比較がしやすい。高齢者は後者が一番臨床では取り入れやすい。

 

②動作分析から問題点を見つける方法を知りたい

➡観察→分析→介入→再観察→再分析で考えていく。どこまで観察できるかが重要で、そこからどんな働きをしているのか分析をしていく。①でのエクササイズ前後で変化したかを評価。

 

動作分析については石井慎一郎 著「動作分析 臨床活用講座 バイオメカニクスに基づく臨床推論の実践」も参考にしていただきたい。実習で大変お世話になりました。

 

③運動学習について興味があったから

➡この本の中でアンダーマイニング効果が一番印象的。

臨床で自主練習をしている患者様にPT含む病棟スタッフがほめている場面(外的報酬)。無意識的に報酬となっているため、一度家に帰ると声掛けの報酬がなくなるため自主練習の継続が困難になること。

 

臨床でも声掛けをしてしまう場面もあるが、全部が正しいわけではない。肯定・否定の意識を常に持つ。

 

【今から何をするか】

・力の発揮を促すにはバイオメカクスについて勉強する。

・動作分析について再学習をする。

・もう少し詳しく運動学習について学んでみる。

 

【短期目標(3年)】

・バイメカニクスを中心に後輩にもわかりやすく指導できている。

 

理学療法の幅は広いので読んでいて面白い。インプットできるがアウトプットの機会を常に作らないと忘れてしまうので、もっと勉強していきます。